高校野球をはじめ、高校総体(インターハイ)など、夏休みはスポーツがにぎわいを見せています。
暑さやコロナありの体調管理がとても難しい季節ですが、ベストを尽くせるよう頑張ってほしいです。

私が高校生だった頃の暑さの思い出といえば、
山形で行われた試合の開会式は、冷房のない体育館は40℃超え。
滋賀では、体調管理を理由に、「生水飲むな、エアコンを消せ」と言われ、暑い部屋での寝苦しさの夜。
今じゃ考えられない、昔は気合とか根性論的な指導でした。

最近、剣道を頑張っているお客様の影響から、
今まで縁がなかった剣道を少し勉強して「残心」という言葉を初めて知りました。

武道では、勝敗に一喜一憂することなく、常に油断せず武芸をまっとうする気持ち、
平常心を保つ心構え、相手に対する敬意といった点が重んじられるという。

また茶道にも同じように、茶道具など清め終わって所定の位置に戻す時、
つい終わったという安堵から気が抜けてしまい、次の行動にと気が急いでしまう。
そうすると点前に緊張感が無くなり、席中の雰囲気も台無しになる。
道具を置いたその手は、正に恋人と別れを惜しむが如く、心をそこに残せと教える。
これが「残心」だそう。

茶会が終わり客を見送った亭主は一人茶室に戻り、今日の茶会を見つめなおし、一服のお茶を喫して客に思いを馳せるのです。
その心もまた「残心」であり、一期一会の心だそうです。

改めて自分の今の仕事にも通じると、考えさせられました。
忙しさの中でも自分の言動を見つめなおす。
自己本位になっていないだろうか。
お客様の気持ち立場に寄り添えているだろうか。

「残心」、その姿勢を大事にしたい。
肝に銘じたいと思います。