ムラサキシキブ

昔、「せんせい」という名の森昌子さんのデビュー曲がありましたね。
高校生頃の私は、進路を考えた時に小学校の先生になりたいと思っていました。
理由は単純、子供たちと接するのが好きだし、公務員で安定しているから。

大学卒業後は、入社した会社で「課長」の役職に就き、「課長!」って、呼ばれて抵抗感がありました。
現在は、整体師という仕事をしているせいか「先生」と呼ばれることが多いです。

私は「イシグロ」です。「イシグロさん」でいいのになぁ。
もしくは、名が「トシノリ」なので「トッシー」とか?

その後、青年海外協力隊でシリア滞在中も子供たちから、アラビア語で「イスターズ(先生)トシ」なんて呼ばれていたのも思い出します。
デイサービスの施設長時代は、利用者様から「先生」と呼ばれ…。

家族間やご近所同士もそうかもしれません。
子どもが出来ると「パパ、ママ」「おじいちゃん、おばあちゃん」。
夫婦なのにお互いを「お父さん」「お母さん」と呼び合う。
さまざまな場面で自分の名前が呼ばれなくなっていく…。
「おーい」や「こいつ」も愛があれば、人によっては嬉しいのかもしれません。

そういえば、私の叔父の連れ合いの名前はどうだったかな?
普段滅多に会わないせいもあります。
どこそこの「おじさん、おばさん」と呼んでいます。
「おじさん」の名前は知っているけど、「おばさん」の名前がわからないじゃないか…!?

ちなみに私は、妻のことを名前で呼びます。
妻も私のことを、名前で呼びます。

仕事では「先生と呼ばないでください。」と、言えない自分です。
名前で呼ばれたいのに。

でも、やっぱり「先生」って呼びやすいね。
逆の立場なら、私も「先生」って呼ばせてもらうだろう。

今、自分が学校の先生だったとしたら「先生!」って呼ばれると、どんな気持ちになるだろう。

いろいろなシチュエーションがありますが、お互いを思い合える呼び方をしたいと思います。